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Rainrootsさんのアナログプリント! [アナログプリント]

今日はアナログプリントのお話。
前の記事でも触れた名古屋にあるrainrootsさんにアナログプリントをお願いしました。

下の画像は、アナログプリントされた写真をスキャナーで読み込んだものです。

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アナログプリントってなに?という方もいると思うので軽く説明すると、「スキャナーを使わずに紙に焼きこむ方法」です。
最近のカメラ屋さんのDPEサービスやお店プリントは、みんなデジタル化してしまっていて、フィルムを持ち込むと一度スキャナーで読み込み、データ化してからレーザーで印画紙に焼き付けています。

アナログプリントでは、この工程をハロゲンランプの光をレンズを通して印画紙に直接焼き付けます。

一度デジタルデータ化するかしないかの違いですが、この違いが大きな違いになります。

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フィルムからデジタルデータ化する際に経験豊富なプリンターマンの方が適切な色で一枚ずつ目で見てスキャンしてくれるならデジタルでもいいんですが、今はその作業が完全自動化されてしまっているお店が多く、おかしな色になったり、変にコントラストが強かったり、シャープネス効きすぎてたり...そんなプリントが出てくるお店も少なくありません。

私はそんな経験をしたことでお店プリントしなくなりました。
自分でスキャナー、プリンターを買って自分でプリントした方が忠実な色が出せたので。。
とは言え、大切な写真はやっぱり保存性の高い銀塩プリントで残したい...。

そんなときに知ったのがアナログプリント。

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フィルムからプリントする時にデータ化しないのでほぼ撮影したときの色のまま出る。(多少の色調整はフィルターでできるそうですが)

デジタルの時は、撮影後にパソコンの画面を見て撮影した時の記憶を辿りながら色をいじる作業をしていました。
その作業があほらしくなったんです(^^;)

数枚程度の写真なら色の調整はできますが、これが数十枚、数百枚となるともう大変。。
そこで逆転の発想!

「デジタルは細かいことが出来すぎるからこんなことになるんだ...じゃぁ細かいことのできないフィルムにしよう!」

こんな感じでメイン機材がデジタルからフィルムになりました。。

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実は、rainrootsのオーナーさんもデジタルプリントの出来に失望されてこのお店を作られたようです。
それについては、ここのページに書かれています。

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ちなみにアナログプリントで使う機械を光学式プリンターというらしいです。
この光学式プリンターは、今から10年ほど前に生産終了。
保守期限も過ぎており、交換パーツがないとメーカーでも修理不可能だそうです。

rainrootsさんはメーカーの万全なサポートを受けられない中、部品取り用の機材から自力でパーツ交換しちゃうような凄い方です。

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15年ほど前まではみんな光学式プリンターで焼き付けられたアナログプリントだったわけです。
ちょうどその頃は「写ルンです」が全盛の時代でしょう。

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15年以上前の写真をお持ちの方はぜひ引き出しから引っ張り出して見て欲しいです。
アナログプリントならではの柔らかくて、階調豊富で雰囲気のあるプリントを。

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現代のデジカメは確かにシャープ。
ピンボケなんてほとんどない。

私自身もデジタル使います。
便利だから。

アンチデジタルではないんです。

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今後、アナログプリントとデジタルプリントの差は小さくなっていくのか?
それはわかりません。。

少なくとも優秀なプリンターマンが目で見て色補正をしてくれるお店であれば、デジタルプリントでも限りなく自然で柔らかなプリントをしてくれます。
ここでのポイントはやっぱり「人の目」なんです。

機械任せにばっかりしちゃダメということ。
これは写真だけに言えることではありませんが、デジタルになってから人は楽をし過ぎている気がします。。
(これ以上は長くなりそうなので略。。)

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ただ、フィルムならではの雰囲気ってやっぱりアナログプリントじゃなきゃ引き出せない部分が大きいと思うんです。
だから、フィルムをやっている方には、アナログプリントの良さを一度体験してもらいたい。

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フィルムカメラを持っていなくて、フィルムを使ったことがない人もぜひ一度フィルムを試してみませんか?
フィルムの良さを知れば、写真を撮るのがさらに楽しくなりますよ(^^)

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話があっち行ったりこっち行ったりで長くなりましたが、アナログプリント専門のrainrootsさん、オススメです!
郵送プリントもやっているので、遠方の方もぜひプリントをお願いしてみてください。
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